展覧会アーカイブス 1993

Exhibition Archives

この年、印象に残る展覧会のひとつに陶芸作家の卵(京都市立芸術大学大学院生)による個展がありました。彼女は同級生の手を借りて、大きな焼き物のオブジェを画廊がある5階まで運び上げ、(当時はエレベーターがなく、階段で上がらなくてはなりませんでした)現場で組み立て、素敵な空間をつくりあげました。その後ヨーロッパに渡り、現在はアムステルダム在住の現代美術作家として活躍しています。彼女のアートに取り組む積極的な姿勢には、当時から印象深いものがありました。
川嶋はベルギーで開催されたミニアチュール展のコーディネートをしました。ドイツに近いベルギーの田舎町で行われるファイバーアートのワークショップと同時開催ということで参加したのです。ワークショップには国際的に活躍する作家たちが教師として参加していました。元修道院を利用した宿泊可能な文化施設にも、ヨーロッパの文化支援の意識の高さを感じました。
画廊を借りる作家の数も増え、展覧会内容が充実してきた上に、積極的に海外展視察を心掛けたことで、少しずつ海外から展覧会コーディネート等のオファーを受けるようになってきました。海外展コーディネートの仕事とは、展覧会場やテーマに合わせて、日本人作家や作品をプレゼンし、出品作品が決まると梱包、輸送の段取り、時には搬入出の立ち会いを行う、といった内容となります。(川嶋)
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