展覧会アーカイブス 2005

ギャラリーEXのリピーター作家が増えてきました。また海外展コーディネートも回数を重ね、この年川嶋は、イギリス、ベルギー、リトアニアに出かける機会を得ました。
イギリスはレスリー・ミラーさんの企画で、「2121 the textile vision of Reiko Sudo and Nuno」展がThe James Hockey Gallery and Foyer Gallery,UCAで開催。川嶋は須藤玲子さんとNUNOの魅力についてカタログエッセイを書きました。展示は様々なNUNOが天井高6メートルの空間を生かして円柱のようにそびえ立つ迫力あるもので、カタログはその時の展示写真とともに、制作過程の説明が日英バイリンガルで掲載され、貴重な資料となっています。
ベルギーのトゥルネーで開催された「5th Triennale Internationale de la Tapisserei et des Arts du Tissu-Fascinants textiles du Japon」は現代テキスタイルアートの展覧会です。この年のテーマは日本ということで、川嶋がコーディネーターを務めました。当初はデンマーク在住作家の高田有子ケラーさんに依頼があったのですが、町全体を埋め尽くす大規模展になることから、高田さんから推薦を受けたのです。トゥルネーは中世の街並みを保存している歴史的な街で、タペストリー修復部門を持つタペストリー美術館があります。トリエンナーレはその美術館と、使われなくなった古い教会や市民文化センター等が会場で、参加した日本人作家は35名。連絡とシッピング準備に追われました。ベルギー側が輸送費と滞在費を保証してくれた為、大変助かったのですが、その莫大な経費は、街の公的資金の他に、トリエンナーレを長年応援している街の有力者の資金で賄われているとのこと。オープニング会場でこの有力者夫妻にお目にかかりましたが、出しゃばらないとても素敵な方々でした。展覧会に合わせて着物のフォルムをテーマにした公募展も開催され、川嶋は審査員も務めました。
リトアニア第2の都市カウナスではじまったKAUNAS ART BIENNIALの一環で、現代テキスタイルアートの国際公募展と招待展TEXTILE 05が開催。川嶋はこの公募展の国際審査員の一人として、また招待展の日本側コーディネーターとして同地に招かれました。招待展のカテゴリーは「場所」「コンセプト」「テクノロジー」の3つで、それぞれに合う作家を選出しました。この展覧会がきっかけでカウナスの作家たちと縁が出来、以降リトアニアの作家たちの展覧会をギャラリーギャラリー等で開催するようになります。リトアニアはいち早くソビエト連邦から独立したバルト三国のひとつです。自分たちはソ連よりも北欧の影響を強く受けていると話していたのが印象的でした。テキスタイルが盛んな国で、首都ヴィリュニスとカウナスの大学にはテキスタイル専攻の学部があり、国際的に活躍する作家たちが教鞭をとっています。オープニングに後、再びロンドンに戻った川嶋は、大和日英基金Japan Houseで開催された北村武資さん主宰「うすはたの会」の展覧会オープニングレセプションに参加しました。(川嶋)
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