展覧会アーカイブス 2020

古代の紫 染色再現実験展
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作家紹介
- 古代紫染実験チーム
掲載紙
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感染防止と展示 両立探る 無人、SNSで情報発信
コロナ禍、京都のギャラリー
京都のギャラリーで、新型コロナウイルスの感染防止と作品展示の両立を目指す試みが相次いでいる。いずれも無人展示として来廊者と作家、ギャラリー関係者との接触をなくすと同時に、会員制交流サイト(SNS)を活用してさまざまな情報発信を行うのが特徴だ。(前芝直介)
ギャラリーギャラリー(京都市下京区)で開催中の「古代の紫 紫色再現実験展」は、大手前大のいまふくふみよ教授らの研究チームによる展示。来廊者との接触防止策を同ギャラリーの川嶋啓子代表と相談して無人展示とした。入居するビルの通路に面したガラス張りの一角から、内部の展示を鑑賞できる。
展示や再現までの実験過程を紹介するフェイスブックを開設し、来廊者や興味を持った人たちとインターネット上でやりとりできるようにしたほか、染めについて学べるページも開設した。これらにアクセスできるQRコードを刷った案内文を会場に設置した。
いまふく教授は「多くの方から展覧会に関するコメントが届いている。開設してよかった」としている。展示は31日まで。日曜、祝日は休廊。無料。京都新聞 2020年5月2日
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古代の紫 忠実に再現 染色過程を検証
「古代の紫 染色再現実験展」は、古代日本で高貴な色とされた「深紫(こきむらさき)」の再現実験の成果を公開している。深紫の再現はこれまでも行われたことがあるが、今回は染料の原料となる多年草ムラサキ栽培から生地制作、染めに至る一連の過程を、考古学者らの知見を交え、平安時代の法令集「延喜式」の記述に忠実に再現することを目指した。
日本の原種に近い東近江産ムラサキを研究者に栽培してもらったほか、染料を繊維に定着させる媒染に使う灰の原料を、木の性質や京都で入手しやすいことなどからツバキと想定。ムラサキの根(紫根)から採取した染料を使って染めに至るプロセスを検証した。
染めの過程では、媒染の回数が多いほど濃く染まることや、「延喜式」に記載がある酢の用途が生地をしなやかに仕上げるためのph(水素イオン指数)濃度調整であったこと、差し湯して温度を上げるとより濃く染まることなどを実験で確かめた。
会場には東近江産で染めた長さ約10メートル、幅約56センチ生地のほか、より濃い色が出る北海道産の紫根を使い、媒染を2?80回行ったサンプル実験の結果も展示して、媒染の回数の違いにより染まり方がどう違うか比較できるようにした。
古代の生地は正倉院などに残るものの経年による退色があるため、今回再現した色が当時の色と全く同じかはわからないという。
造形作家で、植物染料による染色を使った作品を手がけているいまふく教授は「今ある条件で、もっとも鮮やかに染めた色が今回の展示。多くの人にご覧いただければ」としている。京都新聞 2020年5月2日

展覧会備考
大手前大学チーム(代表いまふくふみよ)緊急事態宣言発令のため、無人展示(※案内状は5/10まで)