展覧会アーカイブス 2004

藤本哲夫展
EX

作家紹介
- 藤本 哲夫
掲載紙
-
染め、織りの豊かな表情
ひと昔前の日本の暮らしを知る人には、夏は布や織り地を意識する季節でもある。蒸し暑さを少しでも和らげるために薄ものの織りや麻糸を使った織り地。透き通る羅(ら)や紗(しゃ)、浴衣や蚊帳(かや)に肌ざわりや手ざわり。
[…] いまひとり工業用のミシンを使って布面に無数の縫いを入れた作品で活躍してきたファイバーアート作家の藤本哲夫は今回は、縫いの行為や縫いの跡はひかえめにし、ステンシル(孔版)でつくった四角の形が重層的に浮かぶ染色的な側面を印象づける。黒に近い濃紺に浮かぶ数々の四角の構成、コラージュした四角に見える縫い糸の曲線が幾何学的な構成に柔らかさを織り込む効果ともなる。(太田垣 實)京都新聞 2004年7月3日

展覧会備考
−