展覧会アーカイブス 2001

新道弘之個展
room1



作家紹介
- 新道 弘之
掲載紙
-
古い藍染め 現代に生かす
新道弘之さんの個展 10年ぶり 下京のギャラリー
藍染めの創作活動で海外で知られる京都造形芸術大学教授の新道弘之さん=美山町=が、京都での久しぶりの個展「藍の空間」を下京区河原町四条下ル東側、寿ビル5階、ギャラリーギャラリーで開いている。
新道さんは古い藍染めの技法を研究して現代に生かし、欧米で評価が高い。著名な美術館に収蔵され、最近もニューヨーク近代美術館の企画展「現代日本テキスタイル展」やバンクーバーのカナダ・クラフト美術館での個展などで注目を浴びている。
今回は、京都でのホームグラウンドの同ギャラリーでの5度目、10年ぶりの個展。伝統的な藍絞り技法「追東風(おっこち)」を生かした作品で、空間を飾っている。白地に藍で丸く絞った3メートルほどの大きさ。シンプルで、自然光に映える。
また、昨秋に清水寺で展覧した作品も並ぶ。ニューヨークで入手した古いヨーロッパリネンを濃紺に染め、その上に金糸でしばった小石を多数並べている。紺紙金泥経を意識したものという。
13日午後4時からフロアトークもあり、新道さんの訪米時の見聞などを紹介する。(斎藤 清明)毎日新聞 2001年1月12日
-
新道弘之
地元京都で10年ぶりの個展。伝統的な藍絞り「追東風(おっこち)」の技法を用いた染色作品などに、いつもながらの涼やかさ。京都新聞 2001年1月13日
-
新春個展を開催中の藍染め作家、新道弘之さんの「フロアートークとスライドレクチャー」が13日午後4時から会場のギャラリーギャラリー=河原町四条下ル=で。
昨秋、シカゴ・テキスタイルアートセンターの招きで訪米、出品した「INDIGO BRIDGE」展の報告など。京都新聞 2001年1月13日
-
平和への祈りを込めて
藍染めの伝統技法の一つ「追東風(おっこち)」の研究家で造形作家、新道弘之さん(60)=写真=の個展が京都・四条河原町下ル、ギャラリーギャラリーで開かれている。(20日まで、日曜休廊)。白い麻や絹布を円形や縞模様に染めた壁掛けや、濃紺のベッド掛けを床に敷き、その上に金糸で覆った約150個の小石を並べた作品など、10点が展示されている。
「白の布が気に入ってます。その白を際立たせたくて部分的に染める藍染めを始めました。藍色はまた、白を引き立ててくれる。そこが魅力」
床のベッド掛けは数年前、ニューヨークの骨董店で求めた古布を深い藍色に染めたもの。昨年10月、京都・清水寺の経堂(重文)で発表した。
「昔から経典を保存するために藍染めの紙が使われました。紺紙金泥経です。これにちなんで、金糸で小石を巻き、お経の文字に見立てて、世界平和への祈りを込めて創作しました」(H)産經新聞 2001年1月14日
-
新道弘之個展「藍の空間」
2001年1/6-1/20 京都・ギャラリーギャラリー
10年ぶりの地元京都での個展。壁にはおっこち技法を発展させた、白い布に深い藍色の丸形がぽっかりと浮かぶタペストリー。藍が自然に布に浸透してできた際の柔らかい滲みは、静謐な空気をはらむ。床面には、紺紙金泥経をイメージし昨年10月に清水寺経堂でも展示した、藍染めされた1枚の大きな亜麻布の上に、金糸で被覆し経文の文字にみたてた小石を整然と並べた作品。白いギャラリー空間に藍と金の色彩が共鳴し、厳然とした印象を醸し出していた。『染織α』2001年5月号No.242

展覧会備考
1/13フリートークとスライドレクチャー