展覧会アーカイブス 1995

天野雅美展
room1/2



作家紹介
- 天野 雅美
掲載紙
-
鉄や木、石を素材にした硬質派と、糸を素材にしたソフト派…。対照的な3つの個展が開かれている。
[…] 後者のタイプでは、京都市在住の若手・天野雅美。真紅の色糸による空間ドローイング(描線)とでもいうべきか。仕掛けは単純明快。ウェディング・ベールなどの素材に用いられる白の荒いナイロン製の透明な布地に、赤糸を結びつけたり、からみ合わせたりしただけの手作業だが、画廊空間を自在に群れ浮遊する赤糸の線群は、いつしか飛天の群のようにも繊毛虫類の大群のようにも見えてくる。涼感いっぱいの軽やかさがいい。(F)京都新聞 1995年7月1日
-
天野雅美展
1995年6/24-7/6 京都・ギャラリーギャラリー
チュールレースに赤い縫い糸を無数に刺した作品で構成する作家の個展。昨年は伊丹クラフト展で大賞を受賞し、その作品は高い評価を得ている。一室は、玉結びをせず、糸の端を長く残したままにした作品を展示。自然光を透過して、柔らかな印象となった。もう一室は、玉結びをして糸端を残した作品、玉結びのみの作品などで構成。15cm四方位の矩形にびっしりと玉結びした作品は、不思議に生理的な皮膚感覚に訴えかけ、有機的な糸の表情に虚を突かれる思いがした。『染織α』1995年9月号No.174

展覧会備考
−