展覧会アーカイブス 1990

grinded fabric
room1/2






作家紹介
- 田中 千世子
掲載紙
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織作家の田中千世子は、丹念に織り上げた布を、惜しげもなくレンガ状のものでこすりつけて全面に傷をつける。とくに今回の作品群の中には、韓国産の麻(チョマ)の糸束をサンド黒で部分的に浸け染めし、細長い布に織り上げているが、糸が染まっていない部分はカスリ状に白っぽくなり、完全に染まった部分は黒光りしている。例のこすり傷は布地の表面に出ているのだが、織り行為自体もスタッフとの分業…というさめた行為の末に、個性誇りを捨てたそう快感が漂う。(F)
京都新聞 1990年10月20日
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田中千世子展
1990年10/13-10/25 京都・ギャラリーギャラリー
苧麻を糸巻きのまま三度黒で染め、それを緯糸に綴れ織りでかっちりと織り上げる。経糸には赤あるいは青の鮮やかな色糸が使用されるが、緯糸によって隠され、表面からは見えない。糸巻きの内部の染液が浸透しない部分は生成りのまま残り、それがヨコ縞状を形成する。織り上がった織物は地面に敷き、上から煉瓦でこすることによって、地面の小石が織物に無数の穴をあける。織物に封印された時間と行為は、無数の穴の間隙から窺く経糸の鮮やかな色彩のように外部に滲み出る。『染織α』1991年1月号No.118

展覧会備考
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