展覧会アーカイブス 1989

前田要治展
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作家紹介
- 前田 要治
掲載紙
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いまひとり、布を素材に発表を続ける前田要治が二年ぶりに開いた個展は、白い綿布に手を加えた黒い油絵の具や木炭による自由奔放なドローイングを通して、平面と立体のはざまを浮かび上がらせる。二曲一双の屏風(びょうぶ)形体の中央部に細いステンレス線の骨を入れ込んだ扇型造形が突き出すように開いていたり、ハサミで切り込みを入れた布が数多く垂れ下がる。やや雑然とした装置的な構成になったキライがあるが、平面にこだわり続けることが立体化につながるという、この作家のコンセプトが空間への働きかけを一層強めつつあるとも言えよう。(O)
京都新聞 1989年5月27日
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前田要治展
1989年5/20-6/1 京都・ギャラリーギャラリー
前田要治は大阪芸術大学で油絵を専攻した絵画出身の造形作家。ここ10年は、カンバスの四面より左右へとはみ出していく平面の広がりから、前面へと押し出てくる立体表現へと移行している。今回は生成りの綿カンバスの中央から黒のドローイングを走らせ、その動きに波長を合わせるように一体となって綿布の扇が広がる作品を出品。染織でも彫刻でもない平面出身の立体表現は、真白いギャラリースペースに一点の凝縮から発散を繰り返す力の移行をリズミカルにとらえている。『染織α』1989年8月号No.101

展覧会備考
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