展覧会アーカイブス 1989

NODA SUZUMI WORKS
room1/2




作家紹介
- 野田 凉美
掲載紙
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羊毛その他の獣毛を原料に、湿気や熱、圧力を加えて縮絨(じゅう)させたフェルト造形といえば、帽子や敷物のイメージがわいてくるものだが、吹田市在住の繊維造形作家・野田凉美の手にかかると、そう快な素材となってよみがえる。
二つの画廊を使った今回の個展でも立体、平面の差こそあれ、織り目の荒い布(オーガンジー)とフェルト状の獣毛をからませて、軽やかな材質感をひき出している。まず第一会場では、球体(芯=しん=は発砲スチロール?)のまわりを織布で覆い、その上から獣毛をくっつけたあと洗濯機にかけてなじませた作品群や、ゴム管の芯に同じような作業を重ねて不思議な木を林立させたり…。第二会場も同様の手法で、シワのある織布に獣毛をからませた平面作品群を発表。織られた布にまとわりつくフェルト状の獣毛が、いかにもはかなげで、控えめに素材感を強調している。(F)京都新聞 1989年2月4日
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野田凉美展
1989年1/28-2/9 京都・ギャラリーギャラリー
1989年1/31-2/12 京都・ギャラリー無有
大阪デザイン専門学校でデザインを教える野田さんが、フェルトを素材に「テクスチュア」と「フォルム」に分けた作品展を同時期、二会場で行なった。ギャラリーギャラリーでは「群れ」をテーマに形象自在なフェルトの特質を生かし羊を連想させる造形作品を、ギャラリー無有ではシルクオーガンジーに原毛をはり合わせ、フェルト化する過程でみせる異素材との絡み合いに新しいフェルトの表面展開を試みている。『染織α』1989年4月号No.97

展覧会備考
ギャラリー無有と同時開催