展覧会アーカイブス 1982

Flag Art
room1


作家紹介
- シイラ ヒックス
掲載紙
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白布の“旗”を垂らして
アメリカ生まれ、パリ在住のシェイラ・ヒックスは、ファイバー・アート(繊維造形)の草分け的な存在。近年、病院のシーツなど既成の布製品を使って、観念的な思考を秘めた発表を続けている。
今回は、病院の子供用の“腹巻き”40枚近くを6本の“旗”状につなぎ、画廊の天井から垂らしている。一枚一枚の“腹巻き”は、白い綿布の四すみにヒモのついた平凡な既製品だが、これらをヒモごとに結んで長く垂らすと、全く別の表情が生まれてくる。「フラッグ(旗)アート」というタイトルを見るまでもなく、白い画廊空間にヒラヒラと垂れる白布は、まさに涼風誘うモノクロームな“満艦飾”だ。ややもすれば織り造形が、重苦しい苦労の跡を見せるのに対し、彼女のそれは軽やかな状況設定であり、人為的な造形臭を極力消していくタイプの作家といえよう。(F)京都新聞 1982年8月14日

展覧会備考
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