展覧会アーカイブス 2010

2000年に引き続いて、鹿児島にある知的しょう害者施設しょうぶ学園の「ヌイ・プロジェクト」第2回展を開催しました。しょう害者と指導員のコラボレーションで生み出されるシャツは多くの方を魅了し、たくさんの来場者で溢れました。
5月に個展を開催したオランダ人作家ダイアナ・ヴァン・ハーストさんは、ミナペルホネンの皆川明さんの紹介です。皆川さんが、オランダのテリュブルグにあるテキスタイル美術館のワークショップに招待された時の参加作家で、日本で紹介したいとのことから、ギャラリーギャラリーでの開催となりました。織物、刺繍、ニットといった様々な技法を用いたタペストリーやブランケット、ファッション等を展示しましたが、全ての作品が作家自身の手技というわけではなく、中にはテキスタイル美術館に併設されているラボに発注して作られたブランケット等もありました。織物工場をリノベーションしたというこのテキスタイル美術館は、展覧会場はもちろん、古い織機や紡績機等を展示している博物館の他、カフェやラボもあり、作家だけでなく一般の人たちも、このラボを通してテキスタイルを発注出来るシステムになっています。日本のニット会社の最新機械も導入されていて、技術者も雇われていました。オランダでは、結婚する時にお互いのイニシャルを織り込んだリネン類(テープルクロスのようなもの)を親しい人にプレゼントする習慣がある様で、そのオリジナルデザインのクロスも発注出来ると聞きました。この美術館は郊外の田舎町にある為、アムステルダムからは汽車で行くことになります。周囲にはテキスタイル美術館と同様に使われなくなった工場をリノベーションした現代美術館がありましたが、それ以外の観光施設はなく、しかしこの2つの美術館を訪れる為に世界中から観光客が来るという羨ましい光景でした。フットワークの軽い、フレキシブルな運営に、こんな美術館やラボが何故日本に出来ないのかと考えました。(川嶋)
→ 寿ビル5F展開図へ:第1室(B)、EX(A)、ショーケースギャラリー(E+F)、倉庫(A’)、事務所 (F’)、倉庫(D)































