2022年4月23日(土)- 5月8日(日)12:00 – 19:00 木曜休み 最終日は、17時まで
展覧会内容:
2018年、イギリスのクリエィティブ フォー アーツ大学U C A)のレスリー ミラー教授のもとで学ぶ、大学院、博士課程のアーティストたちが日本の京都、有松、金沢、東京を廻り、各地で、伝統工芸、日本のテキスタイル作家と交流を持ちました。この展示は、その交流に参加した日英の作家たちのテキスタイル小品で構成されています。
展覧会主旨
展覧会キューレーター Lesley MILLAR (The University for Creative Arts教授)
日本の長い美術の歴史の中で、その特徴の一つとして、[小さきものを愛でる]と言われています。<1996年 京都国立博物館、特別展 “まなざしの冒険、日本美術7つの視点“カタログより>小さいものに技術を注ぎ込み、素晴らしいものを作ってきました。その代表的なものが、ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館の所蔵でも有名な根付の数々です。それには、目を見張るものが並んでいます。
コンテンポラリーテキスタイルアートにおいても、日本人作家のミニアチュールは、1970年代のはじめ、ロンドンで開催された国際ミニアチュールテキスタイル展でも早い時期から出品されています。その後もテキスタイルアートにおけるミニチュール展では世界各地で開催されて多く素晴らしい作品を見ることができます。人間の手わざを直接見ることのできるミニアチュール作品は、今回も楽しみにしています。
そして、今回の展覧会は、レスリー ミラー 教授のもと、日本を訪れたU C A大学のアーティストたちとその訪問先の日本の作家たちのミニアチュール作品が展示されます。このツアーは、短い期間の中、効率よく京都、有松、金沢、東京とめぐり、日本の染織工芸の伝統とコンテンポラリーを訪ねるとても充実したツアーになりました。このツアーが実現したのは、ミラー教授による20年以上にも渡る日本の作家との交流がもたらした結果、実現したものであると思っています。日本に住んでいる我々でも、このツアーで出会った素晴らしい現地の作家や工房、美術館などを回ることは、各地に信頼できる人たちが、いないと実現不可能でした。この人たちの交流はミラー教授が長い間積み重ねてきた実績だと思っています。彼女の長年の日英の交流の功績を称えたいと心から思っています。
素晴らしい出会いをありがとうと、 T A N S A カタログから 川嶋啓子 (文責)
参加作家:
イギリス (17名) 日本 (9名)
Beverly Ayling-Smith 藤野 靖子/Yasuko Fujino
Gail Baxter 小宮 康正/Yasumasa Komiya
Susan Blandford 松本 宜子/Noriko Matsumoto
Linda Brassington 野田 凉美/Suzumi Noda
Jennifa Chowdhury 扇 千花/Chika Ohgi
Kendall Clarke 新道 弘之/Hiroyuki Shindo
Evie Francis 須藤 玲子/Riko Sudo
Janice Gunner 田中 千世子/Chiyoko Tanaka
Sian Highwood 冨田 潤/Jun Tomita
Peta Jacobs
Jennifer Jones
Annette Mills
Gina Pierce
Carol Quarini
Paula Peason
Hermione Thomson
Dawn Thorne (順不同 敬称略)