経歴
1958 | 京都に生まれる |
1983 | 金沢美術工芸大学 大学院修了 加賀友禅染色デザイナー、石川県立工業高校工芸科教諭等を経て |
現在 | 金沢美術工芸大学工芸科助教授 |
日本テキスタイルデザイン協会 会員 山中漆器産業技術センター 講師 金沢美大 NPO ミャンマー伝統工芸支援プロジェクト「Tenshin」代表 日本環境共生学会 会員 |
展覧会
「WORKS」
2002年5月27日(月)~6月8日(土)
近年、取り組んできたアジアの伝統的染織技術の研究から、天然素材・天然染料によるものづくりについての再認識と再評価を試み、我々アジア人の潜在意識の中に潜む、布に対する感性をめざめさせるべく、原初的な布のパワーのようなものを具現化するために制作してきた。
今回の作品では、多分に剛性の乏しい布という素材の支持体として存在する壁面からは独立させて、有機的な存在としての布がつくりだす新たな壁面を想定し、そこにあらたな空間を意識させるべく制作を試みた。
「Textile Works」
2003年3月22日(土)~4月5日(土)
柔軟でフレキシブルな繊維素材、優しくソフトで伸縮性に富み、自由な空間表現が可能な魅力ある素材です。
だが裏をかえせば、観るものには薄っぺらく、重量感の乏しい、茫洋とした、実体をとらえがたい存在でもあるかもしれない。時に人間の身体を核とすると、その優しくつつむ存在は、突然主張しはじめ、包まれた人間の個性をも変えてしまわんばかりである。
そんな繊維素材で、明快な形態と強い存在感を主張する作品を・・・・。というのが近年のコンセプトである。
素材の特性を生かす事と、相反するその主張、そこに生まれるジレンマの中で模索し続ける今日この頃である。