経歴
1967 | 京都に生まれる |
1990 | 京都市立芸術大学卒業 |
1992 | 京都市立芸術大学大学院美術研究科工芸専攻修了 |
1992-1995 | 岐阜市立女子短期大学助手 |
1996-2003.6 | 京都市立銅駝美術工芸高等学校ファッションアート科教諭 |
2003.7- | 広島大学大学院 教育学研究科 造形芸術教育学講座 講師 |
個展 | |
1991 | ギャラリー射手座(京都) |
1993 | GALLERYGALLERY(京都) GALLERY PREVIEW(京都) |
1994 | GALLERYGALLERY(京都) |
1995 | GALLERYCAPTION(岐阜) GALLERYGALLERY(京都) |
1996 | GALLERYCAPTION(岐阜) |
1997 | GALLERYGALLERY(京都) |
1998 | ギャラリー西利(京都) |
1999 | Window Gallery OCT(京都) GALLERYGALLERY(京都) |
2000 | Window Gallery OCT(京都) |
2001 | GALLERYGALLERY(京都) |
2002 | Window Gallery OCT(京都) |
2004 | GALLERYGALLERY(京都) |
2005 | AOAO(京都) セレンディップ(神戸) |
グループ展 | |
1989 | 3 WORKS(GALLERY TAKA・京都) 絞りシティ名古屋’89公募展(名古屋) |
1990 | 染織大学院展(gallery maronie・京都) |
1991 | 京都市立芸術大学大学院生展(京都市四条ギャラリー) サーフェスデザイン会議’91国際学生コンペティション(シアトル市ワシントン大学・U.S.A) 京都デザイン大賞コンペティション’91(日図デザイン博物館・京都) 染織大学院展(gallery maronie・京都) |
1992 | 創作図案展(東京/京都) TEXTILE exhibition(T’s gallery・京都) 紙の実験展’92(今立芸術館・福井) ’92公募日本海美術展(富山県立近代美術館) 第31回京都デザイン大賞指名コンペ(京都クラフトセンター) |
1993 | 伊丹クラフト展(伊丹市立工芸センター・兵庫) 創作図案展(東京/京都) |
1994 | 生活の具展(伊丹市立工芸センター・兵庫) 用のクラフト展(伊丹市立工芸センター・兵庫) 陽だまりの工房(岐阜市立文化センターウインドウギャラリー) 銅駝美術工芸高等学校第5回卒業生有志展(ギャラリー吉象堂・京都) 伊丹クラフト展(伊丹市立工芸センター・兵庫) 創作図案展(東京/京都) |
1995 | TEXTILE ’95-MINIATURE WORK 18×18 Contenporary Art of Japan(GALLERYGALLERY・京都/ベルギー・カナダ巡回) EXHIBITION PREVIEW 5(GALLERY PREVIEW・京都) 用と美のクラフト展(伊丹市立工芸センター・兵庫) 国際“掌中”新立体造形公募展(名古屋) 集団AUF展(京都市美術館) 創作図案展(東京/京都) 銅駝美術工芸高等学校第5回卒業生有志展(ギャラリー吉象堂・京都) |
1996 | MiniDrawingExhibition(GALLERYGALLERY・京都) Vth TRIENNAL INTERNATIONAL OF MINITEXTILE(ANGERS FRANCE) JCC ART AWARDS(立誠小学校・京都) 第2回国際絞り会議 in Ahmedabad MINIATURE展(インド) 集団AUF展(京都市美術館) 銅駝美術工芸高等学校第5回卒業生有志展(ギャラリー吉象堂・京都) |
1997 | UNDER WATER EXHIBITION ’97(鹿児島県奄美大島) spool gallery space presents 3(京都) 集団AUF展(京都市美術館) |
1998 | 4人展(voice gallery・京都) Japanese Textile Miniature Exhibition-folding(キャンベラ・オーストラリア巡回/organized by GalleryGallery Kyoto Japan) IMAGINATION ’98 Japanese Textile Miniature Exhibition(ポップリンゲ・ベルギー/organized by GalleryGallery Kyoto Japan) 福助(ギャラリーにしかわ・京都) 国際“掌中”新立体造形公募展(名古屋) UNDER WATER EXHIBITION ’97(鹿児島県奄美大島) 集団AUF展(京都市美術館) |
1999 | 二人展(ギャラリー虹・京都) UNDER WATER EXHIBITION ’97(鹿児島県奄美大島) |
2000 | 春まち展(SELECTED CRAFTS SHOP HAYASHI・京都) 美工のあゆみ創立120周年記念展(京都) 国際“掌中”新立体造形公募展(名古屋) |
2001 | 京都府美術工芸新鋭選抜展(京都文化博物館) 春まち展(SELECTED CRAFTS SHOP HAYASHI・京都) |
2002 | 第12回染・清流展(京都市美術館・京都/目黒区美術館・東京) Soft Sculpture From The East ― Japanese Sense of Beauty(デンマーク) AQUART in OKINOSHIMA(島根) 春まち展(SELECTED CRAFTS SHOP HAYASHI・京都) |
2003 | 第13回染・清流展(京都市美術館) 東広島現代美術プログラム2003白市DNA(白市地区・広島) 絣人絞(同時代ギャラリー・京都) AQUART in OKINOSHIMA(島根) |
2004 | AZABU 10BAN ART TEXTILE(元麻布ギャラリー・東京) AQUART in OKINOSHIMA(島根) |
2005 | Fiber As Art“進化するかたち”(千疋屋ギャラリー・東京) Sibori-触発と異層-(多摩美術大学美術館・東京) 5th TRIENNIAL INTERNATIONAL TAPESTRY AND TEXTILE ART EXHIBITION TOURNAI (BELGIUM)(トゥルネー・ベルギー) 「医療と芸術」展(広島大学病院・広島) |
受賞 | |
1991 | 2席:サーフェスデザイン会議’91国際学生コンペティション(シアトル市ワシントン大学・アメリカ) 銅賞:京都デザイン大賞コンペティション’91(京都) |
1992 | 京都商工会議所会頭賞:第一回創作図案展(東京/京都) |
1993 | 京都新聞社賞:第二回創作図案展(東京/京都) |
1994 | 東京都知事賞:第三回創作図案展(東京/京都) |
展覧会
1999年6月21日(月)~7月3日(土)
形を繰り返すこと
行為を繰り返すこと
それらの意味をずっと考えてきた。
繰り返すことで静止していたものは動き出して増殖する。
それは、ヒトの起こりにも、営みにも似ている気がした。
無意識に、心の中の忘れ去られた記憶のなかで微かに呼び起こされるもの。
目で触わる、
感触。
「sibori」
2001年4月14日(土)~28日(土)
「SHIBORI」
2004年5月6日(木)~15日(土)
人の精神はその体が無くなった時、どこに行くのだろう。
不思議である。この問いに答えられるなら宗教家になれるかもしれない。
こんなことを改めて考えるようになったきっかけは、昨年、「人」というテーマで制作した久田多恵氏との共同制作だった。そこで提示された、街を歩く人々の形にはそれぞれの物語があった。ある日、ある時刻に、ある交差点に居合わせた人々。彼らはその時何を考えていたのか。目的の場所を目指し、そして一日の終わりには何事も無くそれぞれの家へと帰っていく日々。しかし、そんな当たり前のことが当たり前でなくなる日が人の運命にはある。
先日、この歳になってはじめて広島の平和記念資料館へ行った。これまで学校の授業や様々な機会に原爆について学習したが、その内容はあまりにも悲惨で恐ろしかった。自ら進んで残された資料を見たいという気にはならなかった。しかし広島に住むにようになり、この土地を理解したいと思い、訪れた。原子爆弾の圧倒的な破壊力を示す建物の残骸や、傷つけられた人々・・・やはり悲惨だった。
数多くの資料の中で一番私の心に残ったものは、銀行前の石段に残された人の形だった。ここに座って開店を待っていた時に被爆したのだろう、と解説にあった。一瞬にして身体は影となって石に焼き付けられたのだ。この人の思いをその残された形は物語っていた。そこに、原爆の真の恐ろしさを見たような気がした。そして、人が人に対してそんな行為をすることが許されていいのかと、改めて腹が立った。(こう書くとまるで小学生の感想文のようだが、こんな感情を大人になった私たちは忘れてしまってはいないか。)
最初に書いたように、体が無くなった時、精神が消えるのか、それとも離脱してどこかに行くのか、私にはわからない。ただ、身体というのは、その人が生きてきた痕跡のようなものだと思う。身体を使って日々を暮らし、様々なものがどんどん蓄積したり、無くなったり、その命が終わるまで変化してゆく。少しずつ変わっていくのだから過去の自分と新しい自分を同時に並べて見比べることはできない。長い月日が経ったからといって完全に全く違う人間に変わってしまうことも無い。だから普段は、変化しているということを意識したりしない。そして生きている限り精神もまた身体と共に変化を続けている。形が無いが故に、なおさらその変化に気付かないけれど。
今回の作品は、そんな目に見えない過去の自分のイメージである。一日前なのか一秒前なのかわからないけれど、確実に過去に在った、変化する前の自分。もしかしたら、何らかの原因で存在した次の瞬間に変化することを終わっていたかもしれない私自身の残像である。
2006年5月16日(火)~28日(日)
Kyoto Art Map 2006
自由に飛びまわる羽も
いつか冷たい土の上で
深い眠りにつく
それは風に
それは水に
それは光に
すべてはつながっている
この身体と
小さな庭の片隅で
いのちは静かに再生を繰り返している
2012年9月29日-10月13日