経歴
1974 | 京都に生まれる |
1999 | 京都市立芸術大学美術学部美術科卒業 |
個展 | |
2003 | OFF展(ギャラリーギャラリー・京都) |
グループ展 | |
1999 | サイコロジカル展(Pepper’s Gallery・東京) |
展覧会
「OFF展。。」
2003年7月11日(金)~26日(土)
作品テーマ
OFF展は「休息」をイメージしてできた展覧会です。
OFFという言葉は休日という意味で使われます。
ひとつひとつのパーツは体を休めるおふとん(OFF-TON)なのです。
コンセプト
大学時代から同じ形態のモノが並んでいる状態が好きでした。同じ形態のモノが並ぶ・・しかも整然と並ぶ状態というのは奇妙で人工的で冷たくて無表情です。動きを止めてしまうというような感じでもあります。冷静で沈着です。そして動きがないというのはサイレントです。音楽で言うと休符(休め)になります。音を出してはイケナイのです。私に並べたれたモノ達は「きをつけ」の姿勢のままコトリとも動くことを許されません。その緊張感が私は好きなのです。
その形態の代表としてシンクやトイレ,お風呂場の「タイル」があります。ひんやりしてて視覚的に涼しさを感じる質感に惹かれ音のない孤独な空間にこだわってきました。なので,私の作品はいつもさわったらひんやりするだろうな・・といった質感でできていたり涼しげであったりします。私にとって一番大事なのは作品から感じる温度です。
今回はキルト心で色つきのワタ(原毛)をサンドしておふとんのようなモノを作りました。素材があたたかい(夏には暑い)温度を発するモノでできているけれど四角く並べることによってどんな温度を感じるか楽しみで作りました。
この作品は私がOL時代,土日もバイトをしていて本当に休日がない生活をしていた頃,頭の片隅にこんな作品を作りたいと思ってパーツをぽつぽつ作り始めていたものです。景気もなかなか回復しない世の中,忙しく働いている人達や心がめいっている人達に「休息」を感じてもらえるような空間であってほしいと思います。