道正 千晶

Chiaki DOSHO

2020年4月4日(土)ー 19日(日)12:00 – 19:00 (最終日は、16時まで)

この展示は、ギャラリーのガラス越しに見ていただく無人展になっています。事務所は、不定期で不在にしていますが、事務所が開いている時は、中に入ってご覧いただけます。詳しいことは、メールかお電話でお問い合わせください。

作家コメント及び略歴 

作家コメント

The Crossing Times / Anthrium 2020

 

時が交差し少しずつ人生が変化して行く

時の海の一部が決壊し滝のように流れ落ちる

淀み花筏のように寄せられたアンスリウム 何処へ

 

私の大きなテーマの一つに時間があります。

年を重ねる度、大切な人たちを一人ずつ見送る度、時間というものを考えることが多くなりました。限られた時間をどう捉えるか。

私の頭の中に次第に時間の観念が大きな海になってきました。まるで大昔の人が地球は平たいもので、海の水は端から流れ落ちると考えた頃のように。

私の視線は俯瞰に移っていきました。海の水面を自分が漂っています。海は溢れるほどの水を湛え、やがてその一部が決壊した滝のように流れ落ちて行きます。

滝のような流れは私達が多くの出会いや、起こること、体験することで何かが変わって行くように、小さな岩や草木にぶつかり変化して行く様を作品にするようになりました。私のイメージはさらにその流れに乗って、水は川のように流れて行きました。すると、その川は次第に流れをゆっくりと変え、深い森の中を漂うように流れ始めました。その流れはますますゆっくりとまるで時間が止まりつつあるように。かすかな流れはそこここにアンスリウムの花を置き去りにして、花筏のような流れの痕跡だけを残しています。

この作品はそんな深い森の中に身を潜めている自分のような景色のイメージに埋もれながら制作しています。

作家略歴

人間は誰でも生と死を経験します。私は人生を素晴らしいものだと思います。私たちは多くの素晴らしい体験と思い出を記憶しています。

私は多くの大切な人達の死に向かい合うことが増えました。それらは辛く、悲しいことです。多くの死と向き合う事で、私は生きることの素晴らしさをより強く感じています。

現在それは私の制作のテーマです。

素材に私は日本の古い着物と帯を使います。それをほどいている時、私はそれらの着物を作った職人達の心と、そして着物を着た人の人生を感じます。着物と帯は彼らの心と人生を私に運びます。彼らが生きた人生と命は素材とオーバーラップします。

 

グループ展

Quilt National, Layered Voices, H2oh, Seasonal palette, Art Quilt Elements (US), Artexture (France), Quilt Japan, Inter national Quilt Festival (Japan) , Como (Italy),3D expression,

Group Exhibition

Studio Art Quilt Association, Mixed Media Art Association, textile Study Group in New York,

金沢21世紀美術館、福光美術館、酒田美術館、新見美術館、Vessaring Museum(仏), などの他、

オランダ、イギリス、ウクライナ、オーストラリア、韓国、台湾、etc

 

個展

ギャラリーギャラリー、いりや画廊、表参道画廊、新宿伊勢丹本店アートギャラリー、プロモアルテ、麻布十番ギャラリー、etc.