2022年6月4日(土)- 19日(日)12:00-19:00 最終日は、17時まで 木曜休み
□作家コメント
●テーマ
~ HAPPY HOUR TEXTILE ~
住まいである神戸の灘五郷から着想を得て、灘の清酒を題材に臈纈染作品を展開しています。
能の演目「猩猩」(清酒が尽きない酒瓶を人に授けた猩猩のお話)の酒豪の猩猩が、灘清酒にまつわる景色を眺める姿を染めています。
猩猩と共にHAPPY HOURを楽しんでいただけると幸いです。
●技法
臈纈染(ろうけつぞめ)は、蠟(ろう)により防染を施して染める技法です。蠟を熱で溶かし、溶解した蠟を筆につけて画面(布)に置きます。蠟を置いたところは、布に蠟がしみ込んで固着し、固着した部分は染料を防染できます。
臈纈染は、何度も色を重ねて染めることができ、布が色セロファンを重ねるように下の色と混じり合い、深みのある色に仕上がります。また、私は蠟を筆で布に置くため、柔らかい表現が特徴です。テキスタイルにおける絵画的表現にも向いています。
□作家略歴
1974 神戸生まれ
2007 京都市立芸術大学大学院美術研究科博士後期課程(染織)領域 修了 学位 博士(美術)取得
現在 非常勤講師(京都市立芸術大学、京都精華大学)
Kimono Art Seattle & Kobe にてお誂え着物・テキスタイルを制作
個展 講演会
2019 ギャラリーギャラリー・京都 同2014、2017
2016 KOBO(HIGO)ギャラリー・シアトル アメリカ
2016 シアトルアジア美術館にて講演
グループ展・展覧会
2020 本気のTシャツ展(伊丹工芸センター)
2017 奇想な着物たち(ギャラリー青桐・京都)
2016 KOGEI美の創造 京都工芸美術作家協会展 同2021(京都府京都文化博物館)
2011 綺羅星展(京都産業会館・京都産業会館後援)
2006 ひょうごの女流作家7人展(アートホール神戸)
2004 日韓交流展(韓国ソウル弘益大学校現代美術館)
2002 同03~05 京展(京都市美術館)
1998 ~2016 日本新工芸展
1997 同99, 01~04,06 日展(東京都美術館・京都市美術館)
1995 同98,99 全日本新人染織展(京都府京都文化博物館)