畠山 耕治
経歴
1956 | 富山県高岡市生まれ |
1980 | 金沢美術工芸大学工芸デザイン専攻鋳金科卒業 |
主な展覧会 | |
1988 | Jugent Gestaltet 展(ハンドワークスメッセ・ミュンヘン) |
1989 | Salon Grand Public de l’objet d’art contemporain Paris(パリSAAF・パリ) Overseas Exhibition(WGギャラリー・ロンドン) |
1991 | 朝日現代クラフト展招待出品(阪急百貨店・東京・大阪) |
1994 | 広島アジア大会芸術部門「アジアの心とかたち」展招待出品(広島) |
1995 | 第一回「美の予感」展(高島屋・東京・京都・大阪・横浜) Japanese Studio Crafts 展(ヴィクトリア&アルバート美術館・ロンドン) Guests of Japan 展(ハンブルグ装飾美術館・ハンブルグ) |
1996 | 海外巡回展「現代日本の工芸」展(国際交流フォーラム・東京) |
1998 | Contemporary Japanese Crafts 展(デンマーク国立博物館・コペンハーゲン) Handwerksform 展(ハノーバーメッセ・ハノーバー) |
1999 | 「嗜欲の器」展(ギャラリーいそがや・東京) Contemporary Japanese Crafts 展(マクミュランギャラリー・エドモントン) 「日本の工芸(今)100選」展(パリ三越エトワール・パリ) |
2000 | うつわをみる-暮らしに息づく工芸展(東京) |
2001 | タカシマヤ美術賞受賞 |
2002 | Hands On 展(フィラデルフィア) |
パブリックコレクション | |
東京国立近代美術館・東京 ヴィクトリア&アルバート美術館・ロンドン 国際交流基金・東京 ジョージ.ガント3世コレクション・ニューヨーク |
扇田 克也
経歴
1957 | 大阪府河内長野市生まれ |
1980 | 金沢美術工芸大学工芸デザイン専攻鋳金科卒業 |
1983-85 | 東京ガラス工芸研究所においてガラス技法を学ぶ |
1995-96 | 五島記念文化財団海外研修助成により1年間欧州研修 |
主な展覧会及び受賞歴 | |
1986 | 国際ガラス工芸展/’86大賞受賞、オーサー・ブラント賞(金沢) |
1991 | 第4回世界現代ガラス展/北海道立近代美術館賞受賞(北海道立近代美術館・札幌) |
1993 | NEW GLASS IN JAPAN 展(デュッセルドルフ美術館・ドイツ) |
1994 | 第5回五島記念文化賞美術新人賞 第5回世界現代ガラス展(北海道立近代美術館・札幌) サントリー美術館大賞展’94/’96(サントリー美術館・東京) |
1998 | いまを表現するガラス展(新潟市美術館・新潟) |
1999 | 日本のガラス2000年展 弥生から現代(サントリー美術館・東京) |
2000 | 日本の現代ガラス展(小野田市) |
2001 | ガラスの魅力展(兵庫) 金沢21世紀美術館収蔵作品展(金沢) |
2002 | ガラスに描く、光と彩りの2000年展(東京) |
パブリックコレクション | |
北海道立近代美術館 横浜美術館 デュッセルドルフ美術館 コーブルグ城美術館 サントリー美術館 黄金崎ガラスミュージアム 石川県能登島ガラス美術館 石川県デザインセンター 伊丹市 富山市 金沢市現代美術館建設事務局 |
展覧会
「空間と器」
2000年7月31日(月)~8月11日(金)
うつわ回帰の意味するもの
美術評論家 樋田 豊次郎
今、うつわにたいする関心が、工芸家の間に戻ってきている。うつわの形は古今東西だいたい同じだから、うつわへの回帰は悠久の系譜に連なろうとする行為だと、まずもっていうことができる。いわば、歴史のなかに身を置こうとする意識のあらわれである。
しかし、うつわ回帰の現象には、それだけでは説明しきれないものがある。工芸家たちは生活に根ざした器物づくりがもたらすであろう充足感を、必ずしも求めているわけではないからである。充足感より、むしろ欠落感を必要としているのではないか。そのことはうつわに目を向けはじめた工芸家の多くが、オブジェ制作を通過してきていることからも察しがつく。
工芸オブジェがフォルムの創作という迷路に入り込んだことが、彼らに表現のためのうつわというものを着想させたのである。
うつわへの回帰は、血筋への関心と似ていないだろうか。そこには歴史(家系)への帰属意識と同時に、そのなかで自分を特化しようとする意識が働いている。そんな、共同体のなかで孤立しない個という人間像の模索と、昨今のうつわ復活は結びついているように思われる。
「物の空間」
2002年8月24日(土)~9月7日(土)
「空間の密度」
2004年9月4日(土)~18日(土)