2022年3月6日(土)ー21日(日)12:00-19:00 (最終日は、17時まで)
* 平日は、事務所が不定期で不在です。この場合は、ガラス越しで見て頂くことになります。
▫️作家コメント
私はこれまで手織りによる綴れ織技法を用いてタペストリーを制作し、完全機械で制作される自動織機による織にも触れてきました。今回の個展では、兵庫県の地場産業であるシャツ地で有名な播州織(先染綿織物)の産地にてオリジナルの生地を制作し使用しています。素材、質感、布の表情を活かし、機械と人の手による作品を制作し、人間と機械が共存し、芸術と技術が共生する一つの形を試みました。
人が行き交う場面を切り取り、シャツで表現しています。
歩いている親子、犬の散歩をしている人、サラリーマンかと思われる人など
この風景は日常なのか、非日常なのか。
再生しているのか、崩壊しているのか。
変容している姿を表現しています。
※オリジナルの生地は一部が水に溶けてしまう織布であり、織布として成立しない生地です。溶ける前は織布として成立しており、加工が容易です。ミシンを用いて溶けないミシン糸を織物の糸の代わりとして部分的に縫い、部分的に溶かした後、織の技法であるもじり織に見えるように加工しています。
■作家略歴
[学位]
2020年 神戸芸術工科大学 芸術工学研究科総合アート&デザイン専攻 修士課程修了 修士(芸術工学)
2000年 京都精華大学美術学部デザイン学科テキスタイル専攻 卒業 学士(芸術)
[展覧会歴]
個展
ギャラリーギャラリー、京都 /07’10’12’15’
ギャラリーマロニエ、京都 /06’09’
企画展
2016年―2017年“Here and Now” The National Centre for Craft & Design (スリーフォード、バーミンガム、バス、イングランド)
公募展
2016年 Cordis Prize for Tapestry-VISUAL ARTS SCOTLAND Annual Exhibition( エジンバラ、スコットランド)
2013年 14th International Triennial of Tapestry (ウッジ、ポーランド)
2011年 the 8th international Kaunas Biennial TEXTILE 11- REWIND PERSONAL STORY exhibition (カウナス、リトアニア) 他多数
グループ展
2015年「Ori-rhythm Ⅲ」京都芸術センター 他多数
[受賞歴]
2015年「5th RIGA INTERNATIONAL TEXTILE AND FIBRE ART TRIENNIAL」
The Arsenals Exhibition Hall of the Latvian National Museum of Art (リガ/ラトビア) 3rd prize受賞
2000年「京展2000」 京都市美術館 (京都/日本) 京展賞 受賞 他