小野山 和代

Kazuyo Onoyama

経歴

1974 大阪芸術大学工芸学科染織コース卒業
1992より毎年個展開催
(ギャラリーギャラリー、ギャラリーマロニエ、ギャラリー無有、ワコール銀座アートスペース、スペース21、千疋屋ギャラリー)
1976-88 京展、新匠工芸会、染織新人展、染織集団X(現AUF)などに出品
1988 工芸都市高岡クラフトコンペ[グランプリ](高岡短期大学・富山, 高岡)
1989 2nd 国際テキスタイルコンペション-京都-(京都市立美術館)/1992, 1994, 1999(京都文化博物館)
1990 第10回天展[部門賞](天理教美術展会場、他)
1993 第2回国際掌中新立体造形公募展[準大賞](名古屋中小企業振興会館・名古屋、他)/1995, 2000
1994 現代作家立体小品展 -壁 VIII, IX, X-(ギャラリーマロニエ、ワコール銀座)
1995 天理ビエンナーレ1995[部門賞](天理教美術展会場、他)/1997[準大賞](大阪市美術館他)
FIBER AS ART Part -IV~VIII-(スペース21、他)
ファイバーアートの諸相(京都市四条ギャラリー・京都)
1996 1ere BIENNALE DU LIN EN(Musee du Lin en Normandie・フランス)/2ere
Miniature Textile Biennial(Art Galley Szombatheiys・ハンガリー)
1997 天理ビエンナーレ1997[準大賞](大阪市美術館・大阪)
日韓交流染織造形展(福岡県立美術館・福岡)
1998 浮気のかたち(ギャラリーマロニエ、ワコール銀座)
KYOTO ART MAP 参加個展(ギャラリーマロニエ・京都)
第9回国際タピスリー・トリエンナーレ(ウーチ中央染織博物館・ポーランド)
工芸都市’98高岡クラフトコンペ(高岡文化ホール・富山, 高岡/招待)
1999 布のかたち-皺・縫・縮-(伊丹市立工芸センター・伊丹)
第1回清州国際工芸ビエンナーレ招待作家展(清州アートホール・大韓民国清州市/招待、審査員)
VI triennial international mini -textiles-(Musees d Angers・フランス)
2000 アジア・ファイバー・アート(98~01)(SEO NAM ART CENTER他・大韓民国ソウル)
2001 「針と糸のアート」展(神戸ファッション美術館・神戸)
アジア・ファイバーアート展 in ソウル (Duk Won Gallery・Korea)
2002 2届国際繊維芸術双年展[栄誉](清華大学美術学院・北京)
2003 BEYOND LACE(MUSEE DES BEAUX-ARTS ET DE LA DENTELLE DE CALAIS・フランス)
2004 AZABU 10BAN ART TEXTILE(元麻布ギャラリー・東京)
3届国際繊維芸術双年展[銅賞](上海図書館・上海)
ファイバーアート美術展‘発光する布’(有鄰館・桐生)
11th 国際レース・ビエンナーレ(Espace Roi Baudouin・ブリュッセル)
2005 VIII triennale internationale des mini-textiles/FIBER AS ART(Musees D’ANGES・フランス)
アジア・ファイバーアート展(GWANGJU ART MUSEUM・韓国)
2006 The International FIBER ART STORY(CYAN MUSEUM OF ART・韓国)
第四届国際繊維芸術双年展 -蘇州年展-(Suzhou Art & Design
Technology Institute・中国)

展覧会

「布にひそむ表情をひき出す」
2002年5月11日(土)~25日(土)
今までCONSTRUCTED TEXTILES(構成テキスタイル)のジャンルで既成の布を絵画における絵の具と同様に考え制作してきた。現在「織布のたて、よこの繊維を引っぱる」という手法を用い、現れた皺や襞で作品制作を続けている。色彩に惹かれることもあるが、今は布の重なりや陰影、テクスチュアを大切に、素材をそのまま使用している。
様々な織布を用いて「たて、よこの繊維を引っぱる」試みを幾度となく重ねるうち、染め、織り、の仕事にはあまり用いない「化学繊維を使用すればどのような表情になるか?」と考えるようになった。近年、難燃・消臭・防湿・防水・撥水・発光などの効果のある、人と環境に配慮した繊維が新しく開発されている。化学繊維の特質を用い、布による表現の可能性も広がり、ファッションに多大な影響を与えている。この「化学繊維」の特質を活用することで、繊維を引く行為、皺、襞、が一面に現れ、作品に新たな可能性が生まれたのではと思う。
今回は、制作で用いた布裂が山のようにたまった。「捨てるのはもったいない。どうにかしなくては、かわいそう!」そのような思いから生まれた作品である。

小野山 和代小野山 和代

 

 

 

 

 

 

 

「布にひそむ表情をひきだす -折形-」
2004年6月5日(土)~19日(土)
折形(おりかた)ORIKATA
幼い頃の私達の遊び道具は手作りだった。母や祖母が使った布の残りを切り、縫い、人形の服をつくったり、障子を貼った残りの和紙や色紙で、風船、船、紙人形、花などを折り、遊び道具とした。このような私達に与えられた和紙は、日本の気候風土に適した住居や、家具、子供の遊び、玩具、調度品、儀礼用などに用いられている。
紙の折り方により様々な用途と意味があり、「折形」として伝統文化の中で受け継がれ、世界に伝えられている。代表的なものに「鶴」があげられる。「鶴」は、古来長寿の動物として、平和の象徴として、日本、韓国、中国で尊ばれた。長寿の象徴である「鶴」を千羽折りながら、病気回復を願うこともある。
豊かな心に根ざして考案された「折形」 には抽象の美がある。簡素化されたかたちのなかに秘められた奥深さや豊かさを、現代においていかに機能させ表現させてゆくか‥‥‥‥‥薄布を幾重にも折り、幸福、平和、豊かさ、健康を祈り、環境と生命の関係を鮮やかで、けがれのない「白」により表現した。

小野山 和代小野山 和代

 

 

 

 

 

 

 

「布にひそむ表情をひきだす -折形-」
2006年10月21日(土)~11月4日(土)
折形(おりかた)ORIKATA
日本には紙の折り方により様々な用途と意味があり、「折形」として伝統文化の中で受け継がれ、世界に伝えられている。代表的なものに鶴があげられる。鶴は、古来長寿の動物として、平和の象徴として、日本、韓国、中国で尊ばれた。長寿の象徴である鶴を千羽折りながら、病気回復を願うこともある。
豊かな心に根ざして考案された「折形」には抽象の美がある。簡素化されたかたちのなかに秘められた奥深さや豊かさを、現代においていかに機能させ表現させてゆくか‥‥‥‥‥。
薄布による、重なりや陰影、テクスチュアを大切に、形態の純粋性を追求する方向で、幾重にも折りながら、幸福、平和、豊かさ、健康を祈り、環境と生命の関係を表現した。
今回はさらに金箔を用いた。金箔はそれ自体をどこまでも薄く引きのばした平面で、すべてを反射して押し出してしまう強い力を持つ。布を祈るように幾重にも折りたたみ、形状化した布の表情に金箔の平面性がどのように作用するか‥‥‥‥‥。
今回は「‥‥‥‥‥」が二つに増えてしまった。

小野山 和代小野山 和代

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「布にひそむ表情をひきだす」
2008年11月29日(土)~12月13日(土)
「布にひそむ表情をひきだす」 2008年11月29日(土)~12月13日(土) DM

 

 

 

 

 

小野山 和代 展
2010年12月13日-12月26日
小野山 和代 展 2010年12月13日-12月26日

 

 

 

 

2012年6月30日-7月14日
2012年6月30日-7月14日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2014年6月7日-6月21日
2014年6月7日-6月21日