公文 知洋子

Chiyoko Kumon

経歴

山口県出身。1964年女子美術短期大学造形科卒業。織物会社デザイン室勤務を経て草木染め作品中心の制作に入る。藍染め古布との出会いを機に以来、四半世紀にわたり藍裂織の美しさや裂織の可能性を求めてさまざまなファブリックアートを展開。その創造空間「・Fabric Art」の発表を続ける。
制作活動の他、講演、技術指導など広範囲な活動を続ける。近年海外への出品も多く、国際文化交流を深める。
2003年 著書「公文知洋子裂織の世界 ・Fabric Art」(染織と生活社)を出版。
2006年 スイス・ベルンにてスイス、ポーランドの作家との3人展を開催。

1978年初個展以来、東京、京都、大阪を中心に個展、グループ展多数。
西ドイツ、USA、カナダ、ドイツ、韓国、ベルギー、スイスにてグループ展。
朝日現代クラフト展グランプリ、日本クラフト展テーマ部門賞 他受賞。
京都工芸ビエンナーレ、京展、日本新工芸展、新制作展 他多数入選。
取材、雑誌掲載多数。

展覧会

「AGGREGATION」
2007年6月2日(土)~16日(土)

~裂織布の小片 それは新たな 創造の世界~

「マンダラ」は精神的にも美学的にも感動を与えてくれます。種々なものが集まって美しい空間をつくっているのです。そのような「集合の美」から放たれる深みのある色調やリズミカルな美しさにとても心ひかれます。

AGGREGATION ―オリジナル裂織布の「小さな裂織」で構成した作品です。その無数の細片がマンダラのように、それぞれ独自の美しさを保ちつつ調和を持って「集合の美」を放ちます。

「裂織」は使い古された布を裂いて織り上げる、日本伝統の織物の一つです。日本古来の藍染めの布や着物で「オリジナルな裂織」の創作を始めて四半世紀。その制作過程で誕生する「小な裂織」を集めてもう一度、日本古来の布の美しさを表現しています。

公文 知洋子公文 知洋子