いまふく ふみよ/Fumiyo IMAFUKU ( dyeing)

2022年3月12日(土)- 27日(日)12:00 – 19:00 最終日 17時まで 木曜休み

 

□作家コメント

回帰する時間(とき)~繋がる~

植物染料の色の舟がギャラリーギャラリーを通り過ぎる瞬間のようなイメージでインスタレーションをしました。

上側は紫根、柘榴(ざくろ)、ラックダイ、槐(えんじゅ)、蘇芳(すおう)、藍、梔子(くちなし)、法蓮草、で染めています。下側のピンク色はもっとも古い染料とされる紅花を使って染ました。

「繋がる」は英語で言えば「link」でしょうか。

何かと何かを物理的に結びつける、発想や記憶のような抽象的な何かを結びつけ、繋がったものの間で、何かが周る、循環する、行き来するようなイメージです。植物染料の色は歴史的にも世界の文化を繋ぎ、政治や社会の仕組み影響を与えて発展していきます。そして、過去にも、未来にもリンクしていくような感覚です。

古代、染色文化は舟で大陸から伝えられました。時を超え、未来や過去、人と自然、人と人、文化と文化が互いに影響し合って繋がる。植物の種子は海や川を流れて、新天地で芽吹く。自分の続けて来た仕事が、植物染料をキーワードに繋がっていく。研究実験すること、開発すること、教えること、作品を制作すること、子育てや暮らしの中の日常、アートで社会と繋がること。大きな歴史の流れの一部と自分の個人の小さな記憶や経験が、長い時間をかけて混沌としつつも繋がってきたように感じます。

植物染料をキーワードに繋がる歴史と記憶、象徴の舟がギャラリーギャラリーの空間を通り抜ける出会いの一瞬をお楽しみください。

□作家略歴

89’ 京都市立芸術大学大学院 染織専攻修了

個展

’87 GALLERY SUZUKI(京都)

’89、’91、’20、’21 GALLERY 白(大阪)

’90 GALLERY 無有(京都)

’94 GALLERY MARONIE(京都)

’95.’97. ’00. ’02. ’05. ’06. ’07. ’09. ’12. ’15. ’17  Art space 虹(京都)

’95. ’96. ’98 ルナミ画廊(東京)

’12 GALLERY GALLERY ex(京都)

’14.’17,’20,’21  GALLERY GALLERY(京都)

主なグループ展

’89 14th ローザンヌタピストリービエンナーレ入選

’91  Spirit and Simbol. The Japanese New Year. ESSENCE

HONOLULU ACADEMY OF ART

’03,’21 京都 染・清流展

’18,’20,’21ホスピタルアートin ギャラリー

他多数

最近の常設展示

’19 京都府立織物・機械金属振興センター

’19 日本生命病院